香港旅行記 3日目

3月22日(火) 



今日もくもり(晴れないなぁ) ちょっと肌寒い



11:00
今日はアフォンも1本映画に付き合ってくれることに。(悪いねぇ〜)
昼前の腹ごしらえに、美麗華ビルの階上にある「潮廷匯」へ。

飲茶をするには、結構ゴージャスな感じのレストランだこと。


アフォンがメニューにテキトーに丸をして注文してくれる。
定番の料理ばかりだったけど、どれも好味だった。

大好物の「楊枝甘露」!



12:30
「臨村兇殺案(1976)/老爺車縱火案(1977)」の2本立て。
今日も開始直後は数名しかいなかったが、最終的には30人弱。

「臨村兇殺案」
どういった効果を狙ったのか、全編モノクロ。
昔の映画にオチャラケ役でよく見かける韓國材が口の不自由な役どころとして出演。慎ましやかに生活している中、悪いヤツにハメられ、ひょんなコトから一般人や警官を殺してしまうことに。最期は「ボクはみんなと仲良くなりたかっただけなのに、何故?!何故なんだ!!」とばかりにテロップが。この「何故?」と箇所が、「點解?」と表示されたり、ルパン三世のオープニングのようなタイプ・ライターでタイトルが出てくるような演出が面白かった。やっぱり何かちょっと変わってるなぁ。



「老爺車縱火案」
とあるビルの放火事件を端に発し、タレコミ屋なんかが絡んで最後は法廷シーンのやりとりまで行くんだけど、あんまりよくわからなかった。(汗)しかしプレイバックして被告人が求刑されるシーンで、「そんな!何でオレが?!」と泣き叫ぶ所なんかを見てると、何だか物事が「不条理」に運んで行ってるような感じがした。会場からも時折笑い声が起こったりなんかして、やっぱりそこらヘンがこの監督の味なのかなと思ったり。



終ってから、すぐ近くのマックカフェでお茶しながら暫し歓談。
新しモノ好きの香港人にはちょっと退屈かと思いきや、「古い映画だったけど、中々面白かった」とのこと。アフォンがどうしてこの映画だけ見たのか、わからなかったけど。(笑)



次の映画は、ワタシ1人だけで鑑賞。



14:30
「萬人斬」(1980)  観客は50人ぐらいかな。

「萬人斬」と聞いて、単なる殺人鬼かと思いきや、そうではなかった。(完全な先入観だ)宮廷内から財宝(金塊)が盗まれた。これに怒った西太后さん、早速、大人である曹達華を呼び寄せ、「犯人を期限内に捕まえないとお仕置きだべーー!とばかりに命令。(ウソ)大人の部下である陳觀泰を遣わせ、精鋭部隊を結集し犯人探しの旅へ・・・(ざっくりこんな感じかな)


武術指導が、鹿村さん。
剣劇的な中にもカンフー・アクションを織り交ぜ、面白いアイディアが入ってたり、香港でも人気の「木枯らし紋次郎」的な刺客との毒針決戦(笑)、鉄布衫のような防具を纏った權永文との海辺での闘い、ラストは若々しい元華が剣術で陳觀泰と大立ち回りを繰り広げたりと見所多し!最期の終わり方も味があって良いんだわ。(笑)



この監督、撮り方が上手いと言うか、「魔」でもそうだったけど、限られたスペースを上から、しかも遠目に撮っていて、さらに空間を広く見せている。さほど広大とも言えないスタジオ(?)を有効に見せる方法の1つだったのかしら?また、人を斬った後にバーーーッ!っと噴き出す血吹雪の演出は、張徹の影響なのかとも思ったり。


話はわりと簡単だったし、アクションもたくさんあるわ、面白いキャラも出てくるわ盛り沢山で、これは面白かったなぁ〜!3年前のショウブラの上映会で字幕付きで見たかった!またやって欲しいなぁ〜〜!!



そう言えば、数年前にショウブラの特集上映が映画祭でも少しあったけど、ここのところはやってない。セレスティアルがリリースを止めちゃった(?)からなのか。5月に電影資料館でも同じく「桂治洪」の特集上映&トークショーが開かれるなんて書いてあったから、今年の東京国際〜でもやって欲しいなぁと。(無理だよなぁ)


16:00
終ってから、ロビーにてアフォンと待ち合わせ。
ホテルに戻る途中に、ネイザンロード沿いの2階にある「天地図書」と言う本屋に入って見ることに。この店も特に無いだろうなぁ・・・・と思ったら・・・・













あるじゃん!!!












それもいろいろ!(笑)
オオオ〜〜〜昔、青山の「シネシティ」に置いてあったような(爆)香港映画の写真集もあるじゃないか!80年代の海報特集本なんて、アフォンに事前に聞いても無かったと言われたし、テンションが上がってしまう。それも値札に黄色のシールが貼ってあるものは15%とあるじゃないか!(欲しいものには全部付いてる!)






「でも、映画祭のパンフレットに付いてる『三聨書店』ってトコのクーポンを使えば20%オフになるし、明日行く湾仔のついでに寄るから、それまで待てば?」とアフォン。




そっか、じゃぁ〜やめておこうか・・・・と、一旦帰ろうとする。


いやいや、ちょっと待てよ。明日行く「三聨書店」にコイツラが置いてあるかどうかなんてわからないし、それから戻って来たら、売れちゃってるかもしれないじゃないか!(笑)




エエエ〜〜イ、んっもう〜〜〜・・・・







買ってしまえ!!





全部(15%OFF)で、900HK$ ナリ


 



17:30
一旦、ホテルに戻って荷物を置いて外出。


4年前にも来た「星光大道」へ

前に来た時に手形はたくさん撮ったからパス。
ショップでいろいろチェックしたけど、目欲しいものは置いてなかった。
4年前はジャッキーのTシャツとか売ってたんだけどなぁ。残念!!



スターフェリーの乗り場の方から、ハーバーシティまで歩く。



相変わらずキレイなショッピング・モールだ。
中に入っているレコードショップでDVDをチェック。
旺角と比べると若干高め。品揃いは豊富だけど、タイトルが画数で分けられていて、ちょっと不便。ショウブラも棚にキレイに並べられてたけど、欲しいものは無かった。



ちょっと歩くと、「PAGE ONE」と言う、これまたオサレな本屋がある。

奥の奥の方まで行ったけど、映画関係のものは無かった。
その代わり、華仔の30周年記念本なんて言うものを発見!
200HK$と良い値段。中身が気になるなぁ〜・・・・




19:30
夕食の待ち合わせ場所まで、足早に尖沙咀の中心へ向かう。
すると、前の会社の香港スタッフだったアイリーンが立っている。
「テラダさん、久しぶりネー!」と、彼女とも実に8年ぶり。
全然変わってないや。変わり(ハゲ)すぎたのはオレだけか。(苦笑)


いろいろ雑談をしながら、映画祭の会場だった科学館の横へ抜けて、どんどん東へ歩く。
方向感覚が無くなって来て、ちょっと不安になる。一体何処へ行くって言うんだろう?


「ここだ!」とアフォン。

「海鮮站」と言うロブスターが有名なお店らしい。
何でもFacebookで美味しいと紹介されていて見つけたんだそうな。
ビルの中に案内されるが、エスカレーター横の通路に机と椅子並べられていて(笑)、そこへ座らされる。ま、いいか。


アイリーンは「もう日本語はすっかり忘れてしまった」と言いながら、ヒアリングは大体OK。やっぱり地震や何より放射能のことが気になるようだ。


アイリーンとアフォンが一緒に働いていたY氏の年賀状を見せると、アイリーンも嬉しそうだった。で、年賀状に書かれている携帯番号に掛けてみることに。


ん、つながらない・・・・



自宅の方へ国際電話を入れて奥様に事情を説明し(汗)、会社の携帯電話の方へかけて見ると、出た!出た!


「いやぁ〜ご無沙汰してしまって、ゴメ〜ン!」と返って来る。


彼は前の会社が倒産後、香港(沙田)から地元の京都に戻り、大阪の商社へ入ってアメリカに勤務。数年働いた後に帰国して、大手の運送会社に入社。またもやアメリカへ転勤になり、数年前に奥さんと子供を連れて帰国し、今は大阪に家を構えている。


今も残業中らしい。忙しそうだけど、元気みたいで良かった!
アフォンからは「久しぶりじゃないよー!」と一喝。(笑)
アイリーンも10年以上だと思うから、嬉しそうだ。
また、メールで連絡するからと言って電話を切る。


確かに、どんどん人が増え、繁盛店だって事はわかった。
料理は(これまた)べっとべっとになりながら食べたけど、好味!

アフォンのFacebookより。





デザートはすぐ隣にある「心飴」と言う店へ。

3人で4品なんて頼みすぎだよ!全部食べちゃったけど。(笑)



この店は王祖藍(ウォン・チョーラム)と言うテレビタレントがやってるらしい。



「ホラ!『保持電話』で携帯ショップの店員だった人だよ!」
あ〜そう言えば、仕事中にXXしてたヤツか!このシーンはウケてたからよく覚えてるわ。(笑)




題字は華仔だそうです。


22:00
ネイザン・ロードまで、いろんな路地を通りながら帰る。
「それじゃ、テラダサーン、がんばってネ!」とアイリーンたちとお別れ。



24:00
就寝