香港旅行記 3日目

1月14日(月) 晴れ 15℃




9:30 起床


10:00 連日同じお店で朝食


10:30 旺角をブラブラと。
DVD屋も覗くが当然のことながら、まだやってない。あんまり目にしていなかった、ビルの2階にある本屋を覗いたりする。
本屋と言うよりも、古本屋みたいなトコだな。日本の同人誌みたいなものを売ってたり。結局、大きな本屋は見当たらず、ホテル近くのこじんまりした本屋で、数年ぶりに「香港街道地方指南」(60HK$)を買うことに。地図は何種類かあったけど、映画館の場所がわかりやすく載ってたのが決め手。もう昔ながらの映画館はほとんどなく、みんなショッピングモールに併設されたシネコンみたいになってしまって、本当に残念!1,000席も超える劇場なんて残ってないんじゃないか?


12:00 アフォンから「バスが車の渋滞にハマって到着が、13:00ぐらいになる」とメール。
仕方がないので、またブラブラ再開。今度は「信和中心」へ。地下のDVD屋もやってない。階上もいろいろあったけど、あんまり欲しいものは無かったな。


そこから、ネットの知り合いの方に事前に教えていただいたお店に行く事に。

「徳發商場」ここは初めてだ。こんなトコがあるんだな。半地下になっていて、オーディオ関係のお店やDVD屋が何軒かある。ブルーレイも品揃いが豊富で米国版、香港版もたくさんあったけど、若干割高かな。


13:30 アフォン到着。昨日と同じところで飲茶。

食べながら、ツイッターをチェックすると、なんと東京が大雪だって言うじゃないか!しかも、滞在最終日に夕食をご一緒する予定のAさんご夫妻が、(雪の影響で最寄りの駅にも行けず)泣く泣く断念されたと知り、大ショック!!オイオイ、そんな大雪なのか?帰りは大丈夫か?といろいろ思いがよぎる。


14:20 夕方の映画まで、アフォンとは一旦ここでお別れ。ちょっくら、人に会いに行く。(笑)


14:35 地下鉄に乗って、長沙湾で下車。
初めて来たけど、一体どうゆう場所なんだろう?出口からすぐ目の前の「青のビル」とメールで言われてたし、また別の友人からは詳細を教えてもらっていたので、迷うことなく辿り着けた。


「ハロー!」とドアを開け、怪しい薄暗い倉庫の先を行くと、事務所から出て来てくれた。










ベイ・ローガン!!






ネットを通じて、ポスターをプレゼントしたり、メールでやり取りがあったので、今回思い切って「お会いできませんか?」とアポを取ったのだ。



「英語、広東語、北京語・・・どれが話せるの?」
「広東語、英語も少しだけです」
「OK!ボクもだよ。どうぞ中に入って!」


思ったより感じが柔らかくて、良い人じゃないか!見てたDVDのコメンタリー通り、メッチャ話すのが速い!(笑)
ベイさんの部屋を見渡していると、「ホラ、キミが送って来てくれた『キラー・エリート』と『沈黙の聖戦』のポスターだよ!」


オオォ〜!!ちゃんとポスターを額に入れて飾ってくれてたんだ!嬉しいなァ〜!!
沈黙の聖戦」のポスターに出ている女性を指して、「彼女はボクの一押しの女優なんだよ!」(名前失念!)
ああァ〜そうか、セガール映画もチェックしてるんだろうけど、それだから欲しかったんだな。


以後、大分部を広東語でやりとり。何かヘンな感じ。


「あ、コレはお土産です。日本のチラシ、フライヤーです。わかりますか?」
「もちろんだよ!お〜凄い!コレ(捜査官X)は見た?面白かった?」とか、主に最近のものをプレゼント。
「それと、コレは特に貴重じゃないんですけど、日本のテレビでやった、ブルース・リー・ファンが出た番組です。面白いですよ!」
「オオ〜〜アリガトウ!じゃぁ、ちょっと待っててね。」と何やら部屋の奥に行って、ゴソゴソしてらっしゃる。


「コレはお礼だよ。とても貴重なものだからね!」とブルース・リー関連の品をいただく。

今で言うところの関係者向けの「プレス」みたいなモノかな。


「香港に来て何か映画は見たの?」
「ええ。初日に『一代宗師』『十二生肖』を見て、昨日は『ギロチン』『古惑仔』なんかを見ました。」
「ジャッキーのはどうだった?」
「面白かったですよ!コレぞ、 ジャッキー・ムービーみたいで!」
「う〜む・・・そうなの・・・」
「ベイさんはダメでしたか?」
「・・・そんな事は無いけど・・・『一代宗師』はどうだった?良かったかい?」
「いやぁ〜何と言うか・・・アート・ムービーみたいで、ボクはまぁまぁでしたかね。ベイさんは見ましたか?」
「見たよ!」
「どうでした?」
「いやぁ〜凄く良かったよ!キミはジャッキーの映画の方が良かったんでしょ?」
「そうですね。」


とまぁ〜こんな中学生の英語の教科書みたいな簡単な会話を永遠と。(笑)
矢継ぎ早に質問が飛んで来るので、どんな会話をしたかあんまり覚えてない。


部屋の棚には世界中のDVDがギッシリ!! 中にはショウブラのDVDがあったけど、もうお店みたいだよ。
しっかり日本版「北京原人の逆襲」もあったし。(笑)自分で「オタク!」だなんて日本語で言ってた。(笑)






しっかし、香港映画ファンにとっては夢みたいな場所だな。あらゆるグッズや資料が部屋中に溢れ返ってるよ。


部屋を出ると、ベイさんのスタッフの方々が待っている。
俳優をやってるアメリカ人のトム、次男坊のライアン(15歳)・・・


「何かあったら、彼らに言ってね」と仕事の打ち合わせで、ベイさんは部屋に籠ってしまう。


倉庫には貴重なポスターがいっぱい!
箱の外側には何が入ってるのか書いてあるけど、積み重なっているから、取り出したくても下にあるのは、ほぼ不可能!


「ライアン...マイケル・ホイ(許冠文)の関係のグッズある?」
「マイケル何?・・・ちょっとコッチに来て」と彼の部屋に連れて行かれる。
「なになに・・・マイケル・・・スペル書いてよ」
「え?知らないの?M・I・C・・・」


世代が違うからか、やっぱり知らないんだな。パソコンで調べてるもん。

「ねぇねぇ、キミは日本人だろ?コレ知ってるかい?」
と見せられたのが、日本の漫画「クローズ」!!そう言えば、谷垣さんが中国の若者が(彼らにはこういった題材が無いから)見てるってブログで書いてらっしゃったっけ。本当だったんだな。


「この主人公(小栗旬)に会ったことはある?」「あるワケないじゃん!」
「そうなの。キミは誰が好きなの?」
ジャッキー・チェンとかかな。」
「ジャッキーに会いたい?」
「もちろんだよ。」
「ヘぇ〜ボクはあるよ!コレ見てよ。」
ジャッキーやドニーがココに来た時の写真を見せられる。
「羨ましい?」だって。そりゃ、そうさ。まだ一度も間近に会ったことないんだから。


「ねぇねぇ、日本語でフXXク・ユーは何て言うの?」
「え?う〜んとね.....『バカヤロウ』かな。言ってごらんよ。」
「バカヤロウ!」
「オオ〜凄く上手じゃない!良い耳してるね!」
こんなXXな会話で時間を潰してしまった。当然のことながら、事ある度に「バカヤロウ」のやり取りは永遠に続く。(笑)


ライアンもトムも具体的に作品名、俳優名を言っても知らないので、一向に作業が進まない。時間も無いし、しびれを切らして部屋で会議中のベイさんに「ベイさん、ヘルプ!」とノックをしてしまう。


「ベイさん、マイケル・ホイの映画のポスターは無いんですか?」
「あるよ。何が欲しいの?ミスターBOO?」
「さすが!そうです!」
「ココらへんがそうだよ。」
「ああ〜わかりました。自分で探します!」
って言ったって、もの凄い量のポスターが積み重ねてあるだけなんだよ。
コレから探すってのは、大変だぞ!!トムも手伝ってくれたおかげで、いろいろ出て来た。(笑)
一作品ごとに数枚ずつ重なってるから、できるだけ状態が良いもの選ぼう。トム本当にありがとう!!


「ベイさん、ありがとう!とりあえず、コレだけで結構です。」
「ビデオとかもあるけど良いの?」アフォンとの映画の時間(16:50〜)もあるので、そそくさとお礼を言い、玄関まで丁重に送ってもらう。好多謝!


16:25 ダッシュで駅まで向かう。
地下鉄の中から「間に合いそうもないから、先にチケット買っといて」とメールしておく。
10分ぐらいで旺角には着いたけど、ここからが長いんだよ。メチャ混みのエスカレーターを駆け上がり、一旦地上に出て、ショッピングモールを目指す。焦っているのか、エレベーターの場所がわからない!もうエスカレーターで行っちゃえ!と永遠と8階まで登って行きながら、ビショビショの汗をタオルでぬぐう。


時間があと5分もないぞ。と着いたのが何と、12階!!
何だか知らないけど、間はカットして長めのエスカレーターに乗ってしまった!
ここから4階分、ダッシュで下って行く!!あ〜もう最悪だ。降りても降りても着きそうにない。


16:50 やっとの思いで、8階の「UA朗豪坊」前へ。
もう予告編は始まってるな。アフォンからは失笑された。ゴメンね!
先にトイレに行って、劇場に入ると、ちょうどクレジットが流れてるトコだった。(ギリセーフ!)


コレも楽しみにしていたユンファの新作「大上海」だ!!

汗ビッショリの体を拭きながら鑑賞。(笑)平日の夕方と言うこともあってか、入りは4割ぐらい。


さて、本編。
いやぁ〜もう王(晶)さん、大サービス!(笑)香港映画にお帰りなさい!って感じ。コレはユンファ・ファンは喜ぶだろうな。さすが影帝、見てるだけで惚れ惚れする。(ちょっと太っちゃったけど)
「上海灘」みたいなストーリーかと思ってたけど、純朴な青年がある日突然XXな事に巻き込まれて、成り上がって行くストーリー。見てれば大体わかった。(全編広東語)


ユンファの若い頃をこれまた黄暁明がやってるんだけど、声はユンファ自身が当てていた。
女優さんも皆キレイだったけど、大陸の人みたいだった。最後のクレジットを一生懸命見てたんだが、全然知らない方達だったな。


倉田先生も結構大事な役で出て来るんだけど、ご自分で広東語話していてらっしゃった。来る前にユンファと撮影で一緒だったなんて聞いたから、何の映画だろう?と思ったけど、この映画だったんだ!最後のエンディング、学友の歌で泣いてしまった。コレはもう一回見たいので、チェックしよう!


19:00 終わると、「いやぁ〜面白かったねぇ〜!」とアフォンも満足気。
「ユンファが泣くシーン見た?涙が一滴しか出てなかったよ!やっぱり凄い!」とか話題が弾む。題材はアレだけど、それでもしっかりとエンタメ映画に仕上げる王晶は凄いなと。昨日の「古惑仔」もそうだけど、やっぱりボクは王晶が大好きなんだな!(笑)


19:30 ポスターを抱えていたので、一旦ホテルへ。身支度をしてからタクシーで尖沙咀へ。


19:45 昨日休みだったシンガポール料理の店「家嫂」 ココ

凄く小さなお店なんだけど、結構有名なんだとか。どんな料理が出て来るのか全然わからないんで、アフォンにお任せ。「辛いのダメなんだよね。」とか言ってると、ご主人らしき女性が「大丈夫ですよ」と流暢な日本語で説明してくれる。その後も料理が出て来る度に丁重に対応していただいた。何でも日本語学校に通って勉強されたんだとか。そのレベルじゃないよ。凄い!


エビソバ


美味しいじゃないか!辛さも大丈夫だった!


帰り掛けに店内を見回すと有名人との写真がたくさん。曾志偉(エリック・ツァン)、蔡瀾(チョイ・ラン)が来てるみたい。「これはスタンレー・ホーのお嬢さんですよ」だって。結構有名なお店なんだな。ツイッターに写真をアップしておこう。(笑)


20:40 お店を出て、ネイザンロードをブラブラと。

このへんこを歩くのも久しぶり。


佐敦まで来ると、あの「嘉禾戯院」が無くなって立派なビルになってるじゃないか!ショック!


ベタに男人街へ。ココも久々だな。結構賑わってる。


わざわざココに来たのは理由がある。
香港電影迷で有名なSさんから「マニアックなVCD屋がある」とオフ会の時に聞いて気になっていたのだ。事前にメールで教えていただいたのを頼りに終点の鳥居場所まで行ってみる。


う〜む、それらしきお店はあるんだけど、ココかなぁ?ちょっと入ってみよう。

ご主人がいるカウンターの後ろにレアそうなDVDやらVCDが飾ってあるぞ。「南海十三郎」なんてのもある。バカ高いものはあんまり無いけど、VCDで80HK$なんてのもあるから、それはオカシイ値段だな。理由があって高いんだろうか。


結構奥まである店なので、いろいろ見てみる。
アフォンが「コレ誰だか、わかる?」と古いVCDを手にしてる。「サンディだよ!」だって、サンディ・ラム林憶蓮)の初期の作品だそうだ。「聞いたけど、DVDは無いみたい。コレ買うよ」とレジへ。自分は偽リーさんの日本語字幕付き「死亡の塔」DVDを58HK$で購入。

コレ昔買い逃しちゃったんだよな。ホントにこの店で良かったのかどうかわからんが、良しとしよう。


21:30 さらに北上して、またもや油麻地のブロードウェイへ。
1階の映画のコーナーを見ていると、何と日本の映画のチラシが飾られていて、一枚15〜30HK$ぐらいで売られているじゃないか!「2046」が44HK$だった。


隣の本屋に行って暫し立ち読み。
面白そうな書籍があったので一冊だけ買う。

中にはこんなのもあったけど、重たそうなんで買わなかった。


22:00 タクシーが拾えるところまで歩く。

ようやく大通りでタクシーに乗り、向かうは今回の目的のひとつでもある「100天」へ!


突然、乗っている最中に目が痒くなる。
乾燥しているのかコンタクトがずれ気味。ん〜何だか目の裏に行っちゃったみたいで、全然戻って来ない!それとも落としちゃったのか・・・うぅ〜〜〜またもや、こんな大事な時に!!


22:10 もうすぐにElmentsに着いてしまう。
タクシーを降りて、探しては見たものの、埒が明かない。もう片目だけで我慢しよう!


もの凄い高級そうなホテル(リッツカールトン)のロビーを抜けて、エレベーターを乗り継いで行く。何だか凄いトコに来ちゃったって感じ。


降りたらこんなんだもん!


進んで行くと、そこはバーではないか!!


118階 「OZONE




景色の良い席を案内してもらうが、ドアを開けるとそこはテラス・・・って言うか、もう外!!寒いのなんのって。凍える寒さだよ。


普段は全く飲まないんだけども、付き合うことにする。

2人で380HK$。一杯2,000円ってトコか。


アフォンいわく、「この高さでは、世界で一番高いBAR」だそうな。彼は先週も友達と来たそうな。


暇を持て余していたので、写真を撮りに行く。





店内の内装はほんとにゴージャス!
照明も一定時になるといろいろ変わったりして。


ま、これも話のネタで来たかったので、一応目的は果たせた。


23:00 ホテルを出て、途中でアフォンは 昨日のバス停で降りてお別れ。


23:30 ホテル着。
エレベーターから降りると、何やら隣の部屋が騒がしい。今日入って来た大陸人観光客かな。しっかし、尋常じゃないくらい怒ってんな。


部屋に帰って、ベイさんに「良かったら、明日一緒に長沙湾でランチでもどうですか?」とメール。


床に入ると、隣の部屋が以前として騒がしい。
ケンカなのか何なのか、これがまた永遠ずーーーっと!!さすがにフロントに内線。「隣の部屋が凄く煩いんですよ。ケンカか何かだと思うんですが。注意していただけませんか?」と簡単な英語で伝える。


すると、程なくしてエレベーターが開く音が、隣の部屋を北京語で「隣にお客様がいらっしゃいますから、お静かに願います」と注意する声が聞こえる。おー迅速な対応!良いホテルじゃないか!!


結局2:00 就寝(笑)