「救いのない映画」ばかり・・・

GW中に見た映画は・・・


● グラン・トリノ
● 新宿インシデント
● スラム・ドック・ミリオネア
● チェイサー
● プロテージ/門徒
● 証人(DVD)
● サラー・コナー・クロニクルズ1〜5(DVD)


楽しみにしていた「新宿インシデント」は、残念ながら、期待を超えるような映画ではありませんでした。やはり外国人が見るような、所謂、「ステレオタイプ」的な日本の描かれ方、また日本人俳優それぞれに「リアルさ」が欠けていたことが、原因だったのではないかと思います。


あの「北野刑事」こと、竹中直人なんて、初っ端からセリフ回し(セリフ自体も)が、笑かしに行ってるような感じで、どうしてもコメディをしてる時を思い出してしまったり、一度溺れそうな所を助けてもらったぐらいで、いきなり現れては(笑)、こうも不法入国者に「情」をかけるかなぁと・・・


ジャッキー自身に関しては、良かったですよ。
本来のアクションをせず、オードックスなアクションに留め、演技に徹したことは、勇気の要ることだと思います。ただ、今までこういった役柄は見たことが無かったので、何だかしっくり来ませんでしたかね。一味の中にいても妙に浮いていたし。(笑)


門徒」や「証人」を見ている時に感じたことですが、やはり「香港の街そのもの」が、怪しく猥雑な雰囲気を醸し出すのであって、ある程度作られた歌舞伎町の一角が舞台では、感情移入が出来なかったと言うのが正直な感想です。


何だか重い映画ばかりでしたが、中でも「スラム〜」は良かったですね。普通に楽しめました。実際ああいった展開はありえないでしょうけども(笑)、「希望のある結末」でほっとしました。最後のXXは私的には不要なんじゃないかと。(北野版「座頭市」、インド映画へのオマージュか!)


門徒」はDLP上映でしたが、、塵ひとつ無い、非常にキレイな画で全く問題なく見れました。DVDはアフォンからもらっておりましたが、見ないで良かったぁ〜(笑)中英文字幕だったら絶対わかんないでしょうね。最後も多少は「救いのある」終わり方で、「新宿インシデント」よりも、断然こっちの方が気に入りました。やっぱりこうゆうのは香港が舞台じゃないとね!!


最後はDVDを買って見ていなかった「証人」。
この映画で張家輝(ニック・チョン)が金像奨の主演男優賞を獲ったそうですが、私個人的には、ニコラスの方が良かったですね。全身全霊、すべてをさらけ出しているようで、今までよりひと回り、ふた回り大きく見えました。何処か買ってくれませんかね?


結局、GW中は人が集まるような所には一切出かけませんでしたが、映画好きな方々が集まって、あーだこーだ言いながら映画を見る(と言う趣旨の)イベントに谷垣さんから招待されまして、参加して来ました。(何ちゅうイベントだ)




「どうして『新宿インシデント』がダメだったか、教えて下さい」と問い詰められ、非常に困りましたが、大体こういった理由です。ハイ。(笑)