まさかのバージョン違い

先日「TUTAYA DISCUS」で、気になっていたDVDをネットでレンタル。2日後に到着しました。



●「香港極道 警察サツ/點指兵兵」1979年
●「ミッドナイトエンジェル 暴力の掟/第一類型危険」1981年
●「狼の流儀/殺出西營盤」 1982年
●「仕事人 アヘン戦争へ行く 翔べ!熱気球よ香港へ」1983年放送
●「スパイゲーム」 1990年
●「靴に恋する人魚」 2005年
●「ママはベリーダンサー/師拉吾易做 」 2006年 
●「インファナル・ディパーテッド/黒白道」 2006年


MATVで香港ニューウェーブの作品を見てから、古めの映画に興味を持ったので、
早速見ました。


「香港極道〜」は、まさか今になって見ることになるなんて思わなかった。レンタル屋ではしょっちゅう見かけたけど、「どうせ香港ノワールに便乗したパチモノだろ!」と絶対に手を付けなかった一本。(笑)


章國明(アレックス・チェン)監督作品。
日本語吹替版のビデオテープからDVDに落としたと思われる●●な代物。(怒)
1970年後半の香港の街並みが見れたりなんかして、実に興味深く見れました。ストーリーも粗削りで、演出や見せ方も面白く、暴力描写がやけにエグイですね。当時の流行なんでしょうか・・・何か意味合いがあるんでしょうかね?やっぱり吹替版じゃなく、広東語で見たかったなぁ。


新聞スタンドで「老夫子」を読みながら、エヘヘと笑ってるのは・・・

作者の王澤ですか?


ラストシーン。ここは確か・・・




「ミッドナイトエンジェル〜」(や「食人拳」)も、今までなかなか手を出せなかった代物で、今回思い切って見ましたが(笑)、改めてツイ・ハークって人はヘンな監督だと。(良い意味で)


随分とアナーキーなお姉ちゃんと車保羅ら高校生(に見えない)がひょんなことから事件に巻き込まれる内容でしたが、んまぁ〜またも描写が過激だこと。香港では当時上映禁止になったらしいですが、メッセージとしてどういった事が言いたかったのか?そのへんが気になりましたかね。劇中に「匂わせる」カットも入ってましたが、当時の香港の情勢ってのもまだまだ不安定で、お役所とか国に対する何かしらのメッセージなのかな?とも思ったり。


「狼の流儀」は、これまたビデオ素材をDVD化したような代物でした。
MATVの日本語字幕がヘンだったので、チェックがてら見ましたが、非常にすっきりしました。(笑)アクション監督が、谷垣さんのご友人でもある、梁小熊(ブルース・リャンの弟)で、カンフーではなく、ローラースケートを使ったアクションや、カー&バイクスタントもあったりと、単なる香港ノワール物とは違っていて、今回見て気に入った一本。


で、MATVで放送されたものは、新たにクレジットを入れ直したりしていたので、注意深く見ておりましたが、なんとラストが違うバージョンになっておりました。


ビデオ版は・・・

そのまま秦祥林(チャーリー・チン)が街中へ消えて行きますが、MATV版ではなんと・・・

マフィアに消されたはずの岳華(ゴッ・ワー)が出て来て、秦祥林を逮捕してしまいます。

このように岳華はXXされていたはずなのですが・・・・やっぱスゴイな香港映画。(笑)


最後に、「インファナル・ディパーテッド」(笑)
DVD雑誌を見ていて、一体何だろうと思ったら、「黒白道」って原題でしたよ。
ちょっと前にDVDで見た「ブラック・シティ/黒白森林」ってのが、中々面白かったので、どうせ「黒白シリーズ」だろうと思って(笑)見ましたが、これも小粒ながら良く出来た一本でした。長年の臥底生活から抜けられない警官(ニック・チョン)の苦悩を描いたものですが、(無間道以外に)何処かで同じような映画を見たような・・・・奇襲に会い、不自由になってしまった男優が良かったなぁ。何て名前だろう?


クレジットをチェックしていたら、こんな名前が・・・

「田研二/Sawada 」って、何者???(笑)