黒社会1・2

tera-chan2006-11-25

ファンタが無い代わりに開かれている、『東京国際シネシティフェスティバル2006』ですが、お客の入りは芳しくないそうです。明日の「ディパーテッド」のみ売り切れたみたいですが・・・
戦後最大の「いざなぎ景気」も超えたし、来年は華やかにカムバックしてもらいたいもんですね。


さてさて、先日「黒社会1・2」を見て来ましたです。
後方席が見やすいと取ってはみたものの、席は「1」が一番右端、「2」が一番左端で(笑)、後方席よりも中ほどの方が良いのかなと。来年はそうしましょうかね。


「1」は来春に公開が決まっているので、日本語字幕が入っておりましたが、「2」は配給先が決まってないのか、右端のモニターに字幕が出ました。


両方とも、DVDをアフォンからもらってはいましたが、見ないで大正解。
(どうせ見たって細かいトコがわかんなくて、逆に消化不良になること間違いなし)

前評判が高かったので期待してましたが、題材的にこう言ったものは過去に腐るほど作って来たような。
貫禄十分なヤイモンさんに対して、キレやすいノッポなカーファイさん。
登場人物や地名が全部カタカナで字幕になっているもんだから、ちょっと相関関係がわかりづらかった。
一般公開時にはパンフレットに、そのへんの事も書いて欲しいなと。(って見に行くのか?)


梁家輝は、荒々しいのは良いんだけど、黒社会ものをやるにはちょっと細すぎないか?
以前何処かで「梁家輝は古装片は似合わない」なんて書かれてたけど(笑)、黒幇片もどうかなと思う。


個人的に良かったのが、張家輝(ニック・チョン)。王晶のアフォ映画に出てないで(笑)注目してるんだから、ちゃんとした映画に出てちょうだいよ。ただ殺し屋としては不気味さはあるものの、ちょっと(体格的に)ボリュームが足りないかな。お気に入りの林家棟(ラム・ガートン)も好演。


「2」では、ほとんど主役の古天楽。カタギの商売に乗り移ろうとするものの、黒社会の中で苦悩する、日本で言うところの「エリート・ヤクザ」とでも言うのかな。演技の方は(この人の映画をあまり見ていないので)何とも言えないが、なんでまたそこまで肌が黒々しいのか。(笑)


映画全体で印象的だったのが、ライティング。
「PTU」もそうだったけど、光と影を上手く効果的に使い分けているように思う。


ジョニー・トーと言う人は、「男クサイ映画」もさることながら、ボクの中では「コメディ映画を撮らせると上手い人」と言う印象が強い。非常に忙しい監督さんらしいけど、フィルモグラフィーを遡ってみると、「東方三侠」や「赤脚小子」なんて映画も撮ってるし、今後はアクションの方もお願いしたいもんだ。(笑)


評価は、「1」は★★★☆☆ 「2」は★★☆☆☆ ってところでしょうか。