やはり侮れない・・・

tera-chan2008-11-26

先日、某所を覗いたら安かったので(250円)、つい買ってしまった「香港電影最後烈火―香港ニュー・シネマのすべて 」と言う本を読んでいたら、なんとMATVで撮り溜めておいた(未公開)作品が紹介されておりました。


MATVは、DVで撮ったような作品を除いて、ほとんど録画してあるんですけど、中には原題も知らないし、日本タイトルを見ても何だかよくわからない作品がた〜〜〜くさんあるんですが、この本を見たらば、「えっ?そうなの?」なんて驚く新事実を発見しましてですね(大袈裟)、紹介文にも釣られて、4本ぶっ通しで見ちゃいました。


主に、1980年前半の「香港ニューウェーブ」関係の作品ですよ。
20年前に「香港ニューシネマフェス89’」なんてイベントがあって、その時に上映された作品は、今思えば、本当に貴重なものばかりでしたが、見たのは「監獄風雲」と「大丈夫日記」だけ。それも満員で通路に座りながら見たっけなぁ。


見た中で、衝撃的だったのが、「辺縁人/邊縁人」(1981年)でしょうか。


タイトルはなんとなく聞いたことがありましたが、こんな内容だったとは。
監督の章國明(アレックス・チェン)って名前も、今まで気にしてませんでしたが、そういった人だったんですね。(汗)(「ドラゴンへの道」で撮影助手を務めたとか)


詳しくは、茶通さんのブログでどうぞ。 ココ


やはりいろんな情報を知ってるとそうでないとじゃ、見る時に思い入れみたいなものも違って来ますよ。
「臥底モノ」ですが、殺伐とした雰囲気が画面から漂って来て、「香港映画を見てる」って感じがしましたね。あまりにバカバカしいコメディ映画、古めのアクション映画、また近年の小洒落た映画ばかり放送していた印象があったんですが(笑)、こんな映画を日本語字幕付きで見れるとは、やっぱり侮れないなぁ・・・MATV。


2本目は、「香港ノワール 狼の流儀/殺出西營盤 」(1982年)
唐基明(テリー・トン)監督作品。今まで見ていた香港映画とは毛色の違ったオープニングで、ちょっと気になっていたにも、手を付けていなかった一本。五福星のハンサムこと、秦祥林(チャーリー・チン)主演。初っ端から見せ方がカッコ良いんだけど、日本語字幕がビミョーにヘンテコで内容がイマイチわからなかった。DVDもリリースされているから、いつか見直そう。(笑)


3本目は、「凶榜」(1981年)


余允抗(デニス・ユー)監督。この人も香港ニューウェーブの1人。秦祥林、岳華、鄭則士(若っ!)主演。
ちょっとしたホラー映画なんですけどね、当時としては、目新しい映画なのかもしれませんが、あんまり恐くありませんでした。(笑)


4本目は、「殺街英雄」(1989年)


章國明監督作品。タイトルも別名があって、しかも何故か北京語でした。(台湾版?)
萬梓良、呂良偉、沈威、大島由加利で、そそるキャスティングでしたが、内容は濡れ衣を着せられた刑事の復讐劇で、1980年後半のアクション(孟海担当)を織り交ぜながら、最後も中途半端に終わってしまう、「いかにもな」香港映画でございました。


劇中こんな人が出てましたよ。

オカマなタレ込み屋 田啓文


これも本に紹介されていたので見ましたが、面白かったですよん!

華仔が臥底役で、呉家麗が体張ってます!
華仔主演で、こんな映画があったとは知らなんだ。(笑)