職場放棄・・・

昨日は特に取り入った仕事がないとわかったので、急遽前日に半休を申請し(汗)、「ホット・サマー・デイズ/全城熱戀熱辣辣 」と「ブルース・リー死亡遊戯燃えよドラゴン」を見て来ました。


向かう前に劇場に電話を入れて、空席を尋ねると「当日券で30席ほどあります」との返事が。
(こんな対応もしてくれるんですね)


劇場は、スクリーン5の一番後ろの席。
狭い小屋のイメージだったんですけど、結構横に広くて見やすかったです。


本来なら、「全城〜」は金曜日に(次の映画を見る関係で)前半の1時間しか見れなかったんですが、これは無理をして見ておいて良かった! 


最後は・・・






泣きました。(笑)





いやぁ〜監督も良く知らなかったし(大陸の人だと思っていた)、紹介文を読む限り、単なるオムニバス映画と思って軽〜〜〜い気持ちで見てましたけど、これは予想外だったぁ〜!!


主役たる俳優はいるんだけども、カメオでたっくさん知っているスターが出ているので、コレだけでも見ていて楽しいし、時に笑いあり、涙ありと上手く繋いでいて、メッセージ的にも伝わって来るものがあったし、全く飽きませんでしたね。


サプライズは、マギー(張曼玉)かな。
カウンターで泣きじゃくっている彼女が髪をかき上げた瞬間、「オオォ〜〜!」と歓声が。ほんの数分なのに、彼女のパートだけ妙に「リアル」だった。やっぱり演技力の違いでしょうかね。
(当初の1時間だけだったら、このマギーのシーンも見れなかった!)


ビビアン・スーも(ちょっとオーバーな演技だったけど)魅力的で良かったなぁ。


大陸の俳優はよく知らないので普通に見てましたけど、それでも演技力が高いと言うのはわかりましたし、やっぱり(売れていなくても)華のある、思い入れのある俳優が出てくると、パッと画面が明るくなりますね。スターって言うものは、こうゆうものなんだと実感しました。


これはもっと宣伝して欲しかった!
すべての香港映画が、こうしっかりしてくれると良いのに。(笑)
どんな映画か全然知らない香港映画ファンもいらっしゃったと思いますよ。残念!


上映終了後、ウィン・シャ(夏永康)監督による、英語オンリーのティーチ・インがありました。(簡単に内容をば)


●六本木で写真展をしたことがあるので、この場所が好きだ。
●すごく寒い時に製作の話をしていたので、逆に真夏時の話にしようと思った。
●内容が香港と大陸、偏らないようにした。
●生活のレベルがいろんな人を登場させたかった。
●色のトーンを決めて撮った。
●ダニエルのすし屋は、もう一人の監督、トニー・チャン(陳國輝)の店。
●写真家の話は当初は違うものだった。三十路近くの女性が毎晩のように男性を探し歩く「性的なもの」だった。
●10年前に撮っていたならば、香港はもっとピカピカで、大陸は田舎だったが、現在は逆転しているかのよう。だから古めかしい香港の街中を撮っている。
●自分が仕事をしている時は「目の表情」を感じながら撮っている。だから目に関する事を描きたかった。目が見えくなったら、本当の事が見えて来た。そしてもっと見ようとした・・・そんなメッセージが込められている。


「たくさんのスターが出ていましたが、ギャラの心配は?」の質問には「みんな友人だったので快く引き受けてくれた。5秒でOKしてくれた。ギャラに関しては3回泣かされた」と言ってましたね。(笑)


上映後、外ではサイン会状態に。





軽くパンを2つ食べて、次に備えました。
なんせ、終了予定が、23:50。
ほとんどの人は帰れないぞ!


上映前から、リーさんファンの同窓会状態でしたね。
皆さん古くからのご友人でしょうから、行き交うごとに皆さん挨拶しっぱなし。(笑)


上映が始まると「東宝東和」のクレジットが出て来た瞬間に「オオオ〜〜!!」と歓声と大きな拍手が上がりました。この「死亡遊戯」は数年前に香港版DVDで見ただけ(&忘れてるし)なので、ほとんど初見。んまぁ〜30数年前のプリントとは思えないキレイさで驚きだったし、そっくりさんを使って完成させたとは言え、結構楽しめました。格闘シーンは「GOD〜」の方が長いので、また見直そうと思います。


終了後、宇田川幸洋さんと江戸木純さんのトークショーがありました。

イベントの趣旨は「とにかく大きなブルース・リーの映画を見よう!」と言うこと。また「今回のプリントの何処がお宝か?」については、海外で出回っているほとんどが、違った人が当てている「迫力の無い」怪鳥音のものなのに対し、今回のものは東宝東和が「怒りの鉄拳」のリーさん本人の怪鳥音を使っているとの事でした。


当時の熱狂ぶりに関しては、ブルース・リーの新しい写真が出るだけでもワクワクした。1974年当時、まだこの「死亡遊戯」の詳細が明らかになっていないので、一般公開の1978年まで、ネタを小出しにしながら引っ張ったなど(笑)、面白い話も聞けました。


トークショーは40分ぐらいっやってましたけど、世間話的なことが多くて、正直残念でした。ジャッキー世代の私としては、もっと映画自体の裏話なんかをして欲しかったなぁと。ネタが無いなら、ドニーさんの話でも良かったのに。ガッカリ!


インターバルを置いて、「燃えよドラゴン」の上映。これは何回も見てますが、こんなに大きなスクリーンで見るのは初めて。「デジタル・リマスター版」って最初に出てましたかね。劇場独特の音響の良さは堪能できましたが、シーンによってはキレイな箇所と粗い箇所のバランスが悪かったように思いました。でもこの映画は見入ってしまって、いつも時間の経つのがあっと言う間。


終ったのが、24時数分前。足早に駅へ。
中目黒駅前の立ち食いそばで「かき揚げうどん」をすすり帰宅。(笑)


明日は最終日。3.5本!(笑)楽しむぞ!