「男兒本色」

話が前後しますが、香港到着当日に見た映画が「男兒本色」でした。


場所は、旺角でも北の方にある、豪華戯院です。
「導火線」の優先場があると来港前に聞いていたので、どんな映画館か下見を含めて来たものの、チケットを買いに行ったらば、なんと私一人!!(笑)


開始までまだ時間があるので、お腹も減ったし、何処かで軽く食べようと探しても近くに店がない。仕方なく通りを挟んだ真向かいに叉焼を売ってる店があったので、覗いて見ると、店の中で食べられそうな雰囲気。英語はまるっきりダメそうなので、片言の広東語で看板ママにあーだこーだ言いながら、用意してもらい(笑)、早速いただく。

一昔前の映画に出て来るお弁当ですよ。トッピングで青菜と飲み物(コーラ)付けてもらって、なんと25HK$(400円)。ジューシーな叉焼は好好味でしたし、気さくにご主人&ママに話かけられたりして、それもまた楽しかったです。


真向かいの映画館に戻ったのに時間になっても、なかなかスタッフに入れてもらえない。
「清掃中だから、待ってろ」みたいな愛想の無い対応。「導火線」のポスターを撮ろうとすると「NO!」だし。(笑)


ようやく入れたものの、今のトコ、お客はワタシ一人。
薄暗〜〜〜い劇場だなぁ。ここは10年前にアフォンたちと一緒に「家有喜事’97」を見に来たんだよなぁ。
その時は全然問題なかったけど、今はどんな風になっているんだろう・・・


キャパ、スクリーン、デカッ!
昔の映画館そのまんまだ。キャパは、1000人はあるんじゃないだろうか。
でもシートはパイプ椅子みたいでいただけない。これじゃお客は今風のキレイな劇場に行くよなぁ。


谷垣さんから「古い映画館なので、見ている最中背中が痒くなるかも」と事前に言われたので、まさかと思いきや、ロビーをいろいろ物色している最中に本当に足が痒くなって来ましたよ。(笑)


観客は、上映前には10人ばかりになってました。(笑)
CMが始まると、スクリーンに縦に線(汚れ?)が入っている。
このまんま見るのかよ。せっかく大きいのに勿体ないなぁ〜〜。
上映中にも、数分間、音が出なくなって、お客が下に注意しに行ってるし。
「モウセ〜〜ンガァ〜〜!!」(音が出ないぞぉ〜〜!)とか叫んでるし。(笑)


さて本編。
先に言ってしまいますが、ジェネックスでしょ、コレ?


監督が陳木勝ですし、キャストも人気俳優が出てるって事で期待したんですけどね、最後の最後まで、これ見よがしのアクションの連続で、結局ストーリーもあってないような感じになってしまう。せっかく演者はがんばっているのに、肝心なトコでワイヤーを使ってるのがバレバレで、アクションが好きなワタシでも、そこで興醒めしちゃったと言うか。


ガチンコバトル的なシーンも、呉京、安志杰の動きはキレイだけど、殺陣に関しては新鮮さは特に感じられない。
呉京だったら、「黒拳」の方がもっと面白いことしてたと思う。)


呉京くんは、あそこまで行くとほとんど、バケモノ です。一体何者だよ!(笑)


ガラスが良く割れてたなぁ。特殊な素材なんでしょう?お金かかったんじゃありませんか?
割れっぱなしだよ。なんか意味あんのかな?(笑)


ラストで、房祖名と安志杰で良いシーンがあるですけどね、
仮にそこにメッセージ性はあったとしても、これじゃ何にも感じ取れない。
●●が、XXされちゃうし、後味が悪いったらありゃしない。


なんだか非常にファンタな映画でしたけども(笑)、良かった点を1つ。
まともな演技をしている、房祖名くんを初めて見ましたが、結構がんばっていて存在感がありました。やはり親が親だけあるんでしょうかね。熱い演技でしたけども、松岡修造に見えてしょうがありませんでした。(褒めてないじゃん!)


日本の会社が買ったと言われている、「早熟」の演技が気になるところです。
ツインズなんとかは、もうどんな映画か忘れてしまいましたけどね。(汗)
★★☆☆☆