こうゆう映画だったのか・・・

tera-chan2008-07-04

翌日は、夕刻から、「ミラクル7号」と「チャウ・シンチーの熱血弁護士/審死官」を鑑賞して来ました。


まずは、「ミラクル7号」。
イベントをやっている同じ劇場(シアターN)だったんですが、若干広め。(102席)


この劇場は、確か台湾映画、「青春神話」を見に来て以来だと思う。
当時の印象では、「ミニシアター」と言うことだけで、あまり良い印象は無かった。
高いお金を払うなら、出来るだけ大きな劇場で見たいので、ずっと避け続けてきた映画館。(汗)


この次に、隣の劇場で「審死官」を見ることもあり、時間・移動のことも考えて、「しょうがなく」ここで見ることにしました。


で、入ってみたら、スクリーンは大きいし、空いてるし(悲)、ミニシアターにしては悪くない。当時から変ってない(?)と思うのだが・・思い込みって怖いなぁ。


さて、ご当地とあまり時差なく、日本公開が決まっていたので、周りの情報に耳を傾けることもなく、日本語字幕付で見れるのを、ずーーーっと待っていた本作。
(興行担当からは、「言われるほど、泣けない」とは聞いてましたが)


予告を見た時点では、どんな映画なんだろう?と思いましたが・・・こういった映画だったんですか。


CGを多用し、随分とわかりやすい映画ですね。
こうゆう映画、香港人が好きそうだなぁ。


少林サッカー」「カンフー・ハッスル」もちろん、ブルース・リーへのオマージュ的要素はあったものの、過去の「シンチーらしさ」が出てるのかと思いきや、そんなノリは全くと言ってないでないの。

どうしちゃったんですか、シンチーさん・・・


でも、「元々、こういった映画を作りたかったんじゃなかったのかな?」とも思ったり。


数年前に出た、「ゴッド・ギャンブラー DVD−BOX」の特典のインタビューを見ても、「過去の作品をご覧になって、XXに思います」なんてコメントしてるし(とは言っても、当時はノリノリでやっているように見える)、ナンセンンスでは無く、本来こうしたメッセージ性のある、ホロっとさせるような映画を目指していたんじゃないかと。


あのマスコットである「ナナちゃん」は、可愛かったけど、「ウルトラマン・ワンちゃん(犬)」だな。(笑)犬好きの私としては、そんな感じで見てましたけども、「シンチーの映画」を見に行くような気持ちだと、肩透かしを食らいますので、ご注意をば。


最後はちょっとグッと来ましたが、「泣けなかった」かな。
映画としての評価は、★★☆☆☆ ぐらいでしょうか。
あんな貧乏してるのに・・・


私立に通えるワケないだろ!(爆)




エンドロールが流れ始めると、すぐさま席を立ち、隣の劇場へ。
ちょうど自分の整理番号が呼ばれていたので、ジャストタイミング。


実はこの映画、リアルタイムで香港の劇場で見ております。


1992年8月、「嘉禾戯院」(現:新寶)にて。
シンチー全盛期ですよ。なのに、お客が私を含めて、なんと5人ぐらいしかいなかった。(笑)


「この映画はあんまりヒットしてないんだな」と思って、帰国してから、当時、表参道の脇の道をずーーーと入った、ビルの一室にあった「電影船」(前:シネシティ)で現地の興行収入を見たらば、記録を塗り替えるヒットになっていた!


私が見た時は、もう終わりかけだったんですね。
字幕はメチャ速いし、何を言ってるか、さーーーーーっぱりわからない!!!
なのに、前のオヤジは、最初から最後まで、ずーーーーーーーーーーーーーーーーっと笑ってた。「このオヤジ、頭、XXなんだ」とばかり思ってましたが、その興行収入を見た時に、満員の状態で見たかったなぁと痛感しましたよ。凄かったんだろうなって。


その数年後、高いお金を出して、現地のレンタルショップで無理を言い、LDを買ったものの、さっぱり、内容がわからなかった。(汗)


その後、前の会社に入社してから、同じ寮に住んでいた、北京大学・卒の同僚に、冒頭の部分だけ少し一緒に見てもらいましたが、やっぱり笑ってましたよ。


シンチーが引退して、お店出すときに、床に文字を書くシーンでゲラゲラし始めたので、ワケを聞くと、「なんで、『生きの良い海鮮問屋』やねん!」とか言い出して、えらく感心したもんです。最後まで解説してもらいたかったんですが、ビデオを貸して、そのまんまになってます。(笑)


あれから、15年・・・日本語字幕付で見れる日が来るなんて、夢にも思わなかった。


もの凄いトークバトルをしていた印象があったもんで、複雑な話だとばかり思ってましたが、こうゆう映画だったんですね。(汗)


日本語字幕をしっかりと読むのに集中(緊張)しすぎて、笑うことを忘れておりましたが、もちろん広東語独特の言い回しや、「ノリで笑わす」とでも言うんでしょうか。DVDが発売したら、もう一度見直したいと思います。(もにかるさん、お疲れ様でした!)


この映画、今見ると、ブレイク仕立てのシンチーよりも、アニタの方が印象に残りますね。(笑)