日本のファンは・・・

tera-chan2010-09-14

猛暑も一段落して、ようやっと涼しくなりそうな感じですね。


10年ぶりに「I AM JACKIE CHAN」を読みました。
(しっかし、この本、最初に読んだ時にも思いましたが、超直訳で読みにくいこと、この上ないですね!!カタカナ表記の箇所を中文にして、ある程度意訳にしたら、3分の1ぐらいは削れたんではないでしょうか?)


その他に、映画のパンフレット、当時の香港の雑誌等を立て続けに読み直しましたが、「ああぁ〜〜そうだった!そうだった!」と再発見することもあったりで、実に有意義な作業でした。(笑)


で、書かれていたジャッキーの心情的なものを踏まえながら、過去の作品を、ザーーーッとチェック程度に見直しました。


「笑拳」(ユニバーサル・リマスター版、東映ビデオ版)
「醒拳」(ユニバーサル・リマスター版)
「バトル・クリーク・ブロー」(香港ユニバース版)
「ドラゴン・ロード」(香港ユニバース版、ポニービデオ版、ジュネオン大陸版)etc............


1980年前半のものを中心に。
要するに、某監督の元で不遇の時代を送っていた頃の作品です。
香港で買ったユニバース版DVDは、ほとんど日本語字幕付きで、全部未開封でそのまんまにしてありました。(汗)


「何があったけぇ?」なんて天井裏のライブラリーに行ったら、持っていないビデオもたくさんあって、結構いい加減なファンだったりするんですよね。ジャッキー・ファンと言いつつも・・・(汗)


小・中学生時代はストーリーそっちのけで、「ジャッキーのアクションが見れば良い」と言うだけのファンでした。(笑)学校から帰って来ては、アクションシーンだけをビデオテープが擦り切れるほど見てましたから、「常に新しいアクションを!」と試行錯誤して製作された作品よりも、韓国や台湾で撮影された「拳シリーズ」の方が私としては思い入れが強いんですね。(ジャッキー本人とは真反対ですね)


まさか当時はあんな事件があったなんて知りませんでしたけども、そういった事実を知った上で見ても、作品としての評価は特に変わりません。今見ても殺陣なんて素晴らしいと思うんだけどなぁ。


その時代時代で、アクションにも流行みたいなものがあったんでしょうけど、こうして年代別に見て行くと、単にアクションがどうこうではなくて、アクションそのものが「映画(全体)としてどうか?」と、いろいろ考えながら盛り込んで行ったように感じるんですよね。


カンフーから独自のアクションへシフトし、現在まではモノを使ってトリッキーな(エンタメ性を重視し動きのある)アクションが目立つのも、そういった事を常に意識しているからこそなんではないかと思うんです。


私の中では、昔はカンフースター、アクション俳優でしたが、最近では「優れた映画人」と言う風に印象が変わって来ましたかね。


こう冷静に分析できるようになったのは、つい最近のことでありますよ。(笑)


まだまだ動けるうちは俳優でがんばってもらいたい所ですが、AB型の「アイディア・マン」ですから、監督でガンガン面白い映画を撮ってもらいたいと言うのも本心です。ハイ。


さて、見た中には「プロテクター」なんて言うのもございまして、これはあまり好きな作品ではなく、まともに通して見るのも実に20年ぶりぐらい。(笑)


これまた未開封のまま棚に放置してあった香港ユニバース版(アジア版)と、ジャッキー・ファンの方からいただいた曰く付きのUS版を久々に見ましたが、よ〜くチェックして見ると、ココまで違うかって感じでしたね。ベックラこきましたです。


ザックリですが、簡単に相違をば。

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●アジア版91分(全編広東語)、US版95分(全編英語)
●アジア版のジャッキーの声は吹き替えだが、US版はジャッキー本人の英語が聞ける。 
●アジア版には、アクションシーンの「効果音」がしっかり付いており、またラストのバトルではジャッキーが追加撮影等をしているので、見応えがある。  
●アジア版には、サリー・イップが出て来るが、US版には全く出て来ない。
●アジア版には、殺し屋と李海生(リー・ホイサン)のアクション・シーンがある。
●US版には、「NYでの友人の葬式のシーン」がある。
●US版には、来港した際の「香港警察の署長とのやりとり」がある。
●US版には、「占い師のシーン」がある。
●US版には、マッサージ店でのXXサービスシーン、コンテナ内での作業員のヌードシーンがある。
●ムーン・リーの父親の殺され方が違う・・・冷凍庫(アジア版)、船が爆破され惨殺される(US版)
●エンディングは同じ。

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こんな感じでしょうか。
アジア版にサリー・イップのシーンが入っているにもかかわらず、比べて短いのは意外ですね。


で、思ったのは・・・・「日本のビデオ版はどういったものだったか?」と言うことです。


パンフレットを見たらば「97分」とありまして、英語と広東語を交えて話してたように記憶してるんですが。確かお約束の「NGシーン」もあったような・・・ご存知の方がいらっしゃたら、教えていただければ幸いです。


ちなみに、この「プロテクター」のDVDに関しては、スパイクから発売されたものは「アジア版」で、10万円もする「香港電影最強大全BOX」に入っているものは、「US版」らしいですね。


以上、長々と書きましたが、こうして日本で発売されたビデオ・LD・DVDなど違ったバージョンを見るにつけ、わざわざ日本向けに、特別にアクションシーンやNGシーンを入れてくれたりと、日本のファンはとても・・・・




恵まれている。




と言いたかったのです。


香港ではイマイチだったものでも、日本でウケた映画はたくさんありますから、日本市場やファンを重視していたのはこういった事からでもわかりますよね。ジャッキーが日本に来る度に、「日本のファンには本当に感謝しています」と必ず挨拶するのは場当たり的なものでは決してなく、心からのメッセージだと思います。


封を開けてないDVDが、他にもこんなにありました。
(ユンファのものは全然見てないみたいですね。←覚えてない)

1999年当時、日本語字幕付きDVDが、ほとんど38HK$(600円ぐらい)でしたかね。

まだ世間的にもDVD自体が出始めたばかりの時で、信和中心の催事場みたいなスペースで売ってたものを、ほとんど買い占めに近い状態でレジに持って行ったら、「そんなに買ったら、商品が無くなっちゃうじゃない!」とオバチャンに怒られました。(笑)