今年もあと・・・

tera-chan2009-11-09

よくわからない天気が続き、更新する気力もありませんで、ご無沙汰しました。


すっかり、フィルメックスのチケットの発売日を忘れてまして、放置していたら、直前にプレ・オーダーしていたのが運良く当選していたらしく、事なきを得ました。(こんなもんかと)


休日は、平和島にマイケルの遺作となった「This is it」を見て涙し、自宅では、「新宿インシデント」「門徒/プロテージ」をレンタルして見直しておりました。あ〜〜心底見たい映画がなかなか無い・・・


映画祭の「とりこぼし日記」を簡単に書きました。




「カンフーサイボーグ/機器侠」
鄭中基(ロナルド・チェン)が出て来た瞬間、バカ映画確定。(笑)
監督も、劉鎮偉(ジェフ・ラウ)だし、こんなもんだろうと割り切って見ておりました。あまり馴染みの無い大陸・香港の俳優がXXをやるんで、かなり退屈しましたが、CGは随分とがんばっていて、パチものの「トランス・フォーマー」みたいでした。


呉京くんは相変わらず「オレオレ」な感じをプンプンさせてましたが、まだ前に出るのは早いんでない?誰かさんみたいに「もう悪役はやりたくない!」とか言い出す日は近いかも。(笑)



「生きていく日々/天水圍的日與夜」
おーこれは去年見なかったのを後悔しましたよ。
なるほど、皆さんが良かったと評価されていたのは納得です。


「天水圍」って場所がどういった所か知らないんですが、画面からはそんな物騒な感じはしなかったですね。実際、そういった事件が起こったらしいけど、それは何処だって一緒じゃないのかなぁ?頻繁に起こってるって言うなら別だけど。アフォンが居る「粉嶺」だってあんな感じだし(笑)、馬鞍山だって、あんな感じでしたよ。(5・6年も前の話ですが)


人にはいろいろ事情がある。
困っている時があれば、助け合わなければいけない。
その人が「幸せ」であれば、天水圍であろうが、沙田であろうが、住んでいる場所は関係ない。・・・極々、当たり前の事なんですが、人と人との付き合いが希薄なこういった時代に、いろんなメッセージを私なりに受け取りました。


ほのぼのとして良い映画でした。自然と涙しましたよ。
こういった庶民的な画を見ると行きたくなりますね。次回時間があったら、訪れてみようと思います。



「夜と霧/天水圍的夜與霧」
これは個人的にダメでした。(笑)
「生きていく〜」とは全く違い、随分と極端ですね。
なんとなく商業的な演出・設定を意識していた感じがして、ちょっと醒めました。
最後のトークショーの中で、進行の方が「アン・ホイの演出は冴え渡ってますねぇ〜〜〜!」なんて言って、「そうですよねぇ」なんてゲストの方は頷いてましたけど、正直ボクにはよくわかりませんでした。


ヤムヤムさんだって、今はジョニーさん関連の映画でカッコ良くしてるけど、90年前半はあんな感じのサ●コな演技ばっかりやってたんですよ。得意としてる分野じゃないの!(笑)


張静初(チャン・ジンチュー)って女優さんは、何処かで見たことがあるなと思ったら、「門徒/プロテージ」でXX中毒の母親役だった人ですね。詳しくはよく知らないんですが、この手の「幸薄」役は合ってるかも。


MATVで放送した「圍城」がコレに近いかな。(これも強烈だった!)
こういった乾いた空気感は、いかにも「香港映画らしい」。また「救いの無い」感じもね。(汗)


今年の映画祭は、「アン・ホイ」作品ばかりでした。
映画論みたいなものは全然わかりませんが、今回の作品を通して印象がどう変わったか?と言う話になると、どうなのかなぁ・・・社会派とか、確かにエンタメ性があるような映画はあまり無いように思うけど、「こういった監督が香港にいる」って言う事は、改めて再認識しましたかね。


ニューウェーブと呼ばれる監督たちが、こういった経緯を経て、今の姿があるとわかっただけでも、参加して(見れて)良かったと思います。やっぱり、作品ごとに監督の話を聞きたかったなぁ。