秋の映画祭レポート 2016

今年の映画祭は、終始「チケット問題」で終わったと言うか、このネタで一冊の本ができるんじゃないかってぐらいの大事件でしたけども、キリがないので備忘録程度に留めておきます。


今年もあまり見たい映画が少なかったですかね。


では簡単に。





「2016東京・中国映画週間」 


昼過ぎから、地下鉄に乗って、日本橋へ。
ここに来るのも、丸一年ぶり。
去年同様、映画祭をやってる感はゼロ。ポスターだけ。
日曜日とあって、ロビーは中々の賑わいなのに。



この映画祭、ちゃんとした告知をもっと早く出して欲しい。
チケット発売日、ラインナップ、上映作品の詳細・・・


それに、あまり馴染みの無い大陸色が強い作品に関しては、「◯週間で◯◯億円の大ヒット!!」とか簡単な触れ込みで良いので、紹介文を付けていただきたい。それだけでも全然違うと思うし、「へぇ〜凄いヒットした映画なのか」ってことで見に行くキッカケになるからね。(よろしくです!!)


この映画祭で良いのは、なんとTOHOシネマズの鑑賞ポイントが付くってこと!\(^o^)/
まぁ毎年何本も見ないけど、付かないとじゃお得感が違うしね。


他にも、ドニーさんの「グリーン・デスティニー2」とか、今年香港の旧正月に行った時に見た中で一番良かった「西遊記孫悟空三打白骨精」があったんだけど、これは近日中にレンタルされるし、ドニーさんのは香港で見た時にイマイチの印象だったし、ネットフリックスでも無料で見れるので、これもパスしておいた。(^^;)



10月23日(日) 13:10〜 TOHOシネマズ日本橋スクリーン1
2016東京・中国映画週間 「僕はチャイナタウンの名探偵/唐人街探案」 135分




今や大スターになってしまった王宝強(ワン・パオチャン)主演だったので、どんなもんだかと思って買ってみた。


ポスターからして、ドタバタなコメディ映画ってのは事前にわかったけど、日本人の自分からしたら、ホント退屈。中々先に進まないんだよ。
中国からタイに場所を移すってのものね。香港映画でも多いけど、何か撮影するのに利点があるのかな?と思ったり。ちょっと途中寝てしまった。コメディで二時間超は辛いよ。


ここ数年、字幕の問題は全くなし。スッキリとしていて読みやすかった。
冷房が効きすぎて寒かったのと、異常に音が良かった。(大きいだけ?)


次の映画まで、一時間ぐらいあるので、COREDO室町の中を散策。


何か食べようと二軒入って席に着いたものの、あまりの値段の高さに「すいません。やっぱり結構です」と出て来てしまった。(恥)
夕食まで時間も無いので、ケーキセットで我慢我慢の子であった。コレでも670円!(^_^;)




10月23日(日) 15:50〜 TOHOシネマズ日本橋スクリーン1
2016東京・中国映画週間 「親友の結婚式/我最好朋友的婚礼」 97分




内容はタイトルそのまんま。(笑)
中身が全く無い大陸のラブコメ映画が苦手でも、スー・チーたった一人で90分見れるってのが凄い。カワイイなぁと思えるようになったのは、極々、最近のことだけどね。\(^o^)/


数年前からずっとだけど、こうゆうバブリーな内容の大陸映画ってのは、やっぱり需要があるのかね?カップルとかでお気楽に見るなら、尺も丁度良いくらいかな。


そう言えば、中国映画週間の上映前に流れてたプロモCMで、白骨精のトコだけ広東語だったけど、実際の上映はやっぱり北京語だったのかな?


しかし、全く燃えないCMだったなぁ。
あんなんじゃ、どうゆう映画(祭)なのか、さっぱりわかんないよ。ファンタが懐かしくなったわ。


日本橋から銀座まで、運動がてらブラブラ歩くこと25分。
毎回楽しみにしている「とんかつ 梅林」のミックス定食を。\(^o^)/
20時過ぎに帰宅。





10月26日(水)21:20〜 EXシアター六本木
東京国際映画祭 「シェッド・スキン・パパ/脱皮爸爸」 101分



TIFFの一発目は、TOHOではなく、六本木通り沿いにある「EXシアター」。



いつも車で通ることはあるけど、来たのは初めて。
二階ほど地下へ降りて、会場を見たけど、狭っ!スクリーン近っ!!男性少なっ!!(笑)やっぱり普段はライブとか舞台をやるトコみたい。




どんな映画か全くわからないで取ったんだけど、今日がワールド・プレミアらしい。二回上映がある中で、今日はなんと呉鎮宇(ン・ジャンユー)、古天楽(ルイス・クー)他キャストの舞台挨拶付きって言うんで、チケット発売日は、一番初めに購入しようと机の前でスタンバってた。


で、システム障害でドタバタしてたのに、運良く、これだけ前から五列目を取れたは良いものの、実際会場に来てみたらば、席自体が小さくて、隣の方にも気を使うような感じ。上映中はとても窮屈だったんで、映画を見るにはあんまり適さない会場じゃない?(文句を言うなって)


調べたら、ジャンユーの舞台挨拶なんて、2001年8月29日の 「ザ・ミッション/非情の掟」プレミア上映会(新宿武蔵野館)以来?ココ


ルイスは、日本では初登壇じゃないか?
確か、「香港電影通信」か何かのツアーで、ホテルで一緒に会食するみたいなイベントに参加してたレポートを読んだことがある。何だったっけかな?
売れっ子になったのも、この数年だし、あんまり日本人には馴染みがないから、日本のファンとの交流ってのも、オフィシャル的には初ぐらいなのかな。(わからないけど)


だけど、自分はこの人、正直あんまり好きじゃない。(汗)
ジョニー・トー関係の映画によく出てるって印象があるけど、何でこの人ばっかり起用するのか、ちょっと不思議な感じ。
実は同じ年。(笑)
ちゃんと認識して見たって言うのは、香港で見たドニーさんの「導火線」だったかな。そんなに演技が上手いと思わないけどね。


映画の方は、思っていたものとは全然違っていて、ファンタジー映画だった。
原作は日本人が書いた戯曲がオリジナルで、それを映画化したらしい。


こうゆう変わった題材は、香港人が好きそうだなぁ。
何で脱皮するのかなんて、つじつまが合わなくても、設定がどうのこうのなんて、今は関係ないんだろうね。
ボクはそうゆうのダメなんで(汗)、ちょっと醒めて見てたって言うか。
表現の仕方も、何処となく中国人っぽかったかな。
ファンタジック、ノスタルジー、最後はホロっとさせる感じ。


23時ちょうどに終ってから、トークショー開始。予定は30分とのアナウンス。


フライングで、客席からジャンユーがフライングで登場!!(^^;)
次から次へとキャストが登壇し、ちょっとこの光景は圧巻だったかな。
女優さんも大陸の方だったみたいだけど、凄くキレイ!!




前から五列目だけど、写真を撮るとこれが限界かな。
実際はもっと近く見えたんだけど。他のサイトさんへどうぞ。ココ



トークショーは始まったんだけど、写真を撮るのに夢中で、あんまり内容の方は
正直あんまり耳に入って来なかった。(ごめんなさい)


ジャンユーが子供を抱いて、登壇したんだけど、劇中の子役が、実の息子だったらしい。
この子がまぁトークショー中、やりたい放題!!マイクを使って、「ア〜〜ウ〜〜」とか、誰か注意せーよ!!


だけど、横にいる女優さんは、微動だにしないんだよ。
コメントも、ジャンユーの演技の取り組み方にプロフェッショナルを感じたとか、誉める感じのコメントしてたかな。
もう出来るだけ、粗相しないように氷のように固まってた。


ルイスも全然動かない。(笑)
もうちょっと愛想良くしたらどうよ?手を振ってあげるとかさ。


最後に、サイン入りポスター&英語版パンフレットのプレゼント大会。




撮影タイムも十分取っていただいて、大盛り上がりのひと時でありました。
出る前に、会場の写真をパチリと。



出ると、24時少し前。雨が降って来た・・・


当日の模様はこちらでも少しレポートされています。ココ




10月27日(木)13:40〜 TOHOシネマズ 六本木ヒルズ SCREEN2
東京国際映画祭 「見習い/APPRETICE 身後仕」 96分




TIFFは今日でもうお終い。(汗)
久しぶりに深夜まで、まとめて3本鑑賞。
どんな映画かわかんないけど、ジャンルはバラバラっぽいので、楽しめそう。


一本目は、パンちゃん(パン・ホーチョン/彭浩翔)のフェイスブックを見てたら、監督作なのか、何か宣伝してたので、ギリギリになって調べたら、どうやらプロデュース作品らしい。
「彼らしさ」が出てるのではないかと興味本位で買ってみた。



全く違ってた。(≧◇≦)
な〜んにも知らずに見たら、死刑執行人の苦悩を描いた映画だった。
言われなければ、パンちゃんが携わった映画だなんて気付かないだろうな。
映画全体的な暗いトーンみたいなものは似たものを感じるんだけど。


ボク好みの台詞が少なめ、尺も短めだったし(笑)、これは中々面白くみれた。
アジア圏の映画だとはわかるけど、何語かわからなかった。
どうやらシンガポール映画らしい。初めて見たかも。


終了後に、ブー・ユンファン(巫俊鋒)監督のティーチ・イン。


監督、若っ!!そしてかなりのイケメンだぞ。
Q&Aも興味深かった。ティーチ・インの模様 ココ


終了後に、外に出たところでサイン会。
自分も並んで、質問して見た。


「パン・ホーチョン監督の作品は全部見てるので、今日は興味があって来ました。」
「全然違うでしょ?」(笑)
「パン監督とはどうやって知り合ったんですか?」
「自分の知り合いのプロデューサーを通してです。でも、ファンド(お金)についてだけです。一番初めに手を挙げてくれたんですよ。映画については何も口を出してないです。」
思わず、「それは良かったですね」と言ってしまった。\(^o^)/


そんでもって、パンちゃんの映画は一本しか見てないらしい。
「何ですか?」って聞いたら、「アバディーン」(香港仔)だって。m(_ _)m


横で一言一言丁寧に通訳をしていただいた女性の方、香港映画にも精通されてらっしゃる(と思う)んだけど、いつもお名前を失念しちゃうんだよなぁ。
毎年、英語を交えて司会してらして、今年も助けていただいた。パンちゃんの話題を出したら、乗ってくれたんだよね。
いつも協力的に通訳していただき、好多謝です!!(右の方です)


サインをもらい終ってから、次の映画を一緒に見るMさんと待ち合わせ。
お茶でも飲もうと下へ降りて見る。
へぇ〜こんなトコにカフェがあるんだ。知らなかった。


Mさんとも数年ぶりじゃないか?
もう香港関係のイベントも少ないからなぁ。(自分が知らないだけ)
次の映画も二転三転四転して、何とか取れた事を確認できたんだけど、やっぱりダブって取ってたみたいで、それをMさんにお譲りすることになった訳。
お礼に横浜の名菓「ハーバー」もらっちゃったよ。(多謝!!)


暫くして、友人のSくんも合流。
この人も有名人だけど、香港とか大陸での「リアルな」映画情報を知ってるってのが凄い。
ずっと、「へぇ〜そうなんだ」としか言えなかったよ。\(^o^)/


時間になったので、移動。




10月27日(木)17:20〜 TOHOシネマズ 六本木ヒルズ SCREEN7
東京国際映画祭 「ゴッド・スピード/一路順風」 111分




この映画は台湾映画なんだけど、なんと我らが、許冠文(マイケル・ホイ)が出てるんだよ!!
スクリーンで彼を見るのは、もう「BB計画」(2007年)以来ぐらいじゃないか?(爆)
そうなると、10年ぶりぐらい?!そりゃぁ見ない訳には行かないぞ!


XXな物の運び屋と、タクシーの運転手がXXなことに巻き込まれる話なんだけど、コメディと言うよりも、題材的にはブラックに近いかな。(笑)


この監督のチョン・モンホン(鍾孟宏)は、三年前のジミーさんが殺人鬼と化した「失魂」って映画を見て衝撃を受けたんだけど、今回も少しXXなシーンはあった。過去の作品もこうゆう感じの映画が多いんだろうか?


劇中、台北と南部の景色が出て来るんだけど、この対比が何とも良かったなぁ。
自分は台北に二回しか行ったことがないけど、都会的なトコではなくて、やっぱり田舎チックな所こそが、台湾らしいのかなと、


今、日本では近くて安く行けるってことでブームになってるらしいし、あまり寒くもないだろうから、15年ぶりに(笑)南部の方も含めて、行って見たいなと最近思ってるんだよね。


マイケルさんも、家庭の方があまり上手く行ってなくて、仕事も大変なタクシーの運ちゃん役だったけど、素直に好演していたと思う。タクシーの中でほんの少しだけ広東語でボヤく姿は、「BOO!」そのまんま。
往年のマイケル節が聞けて嬉しかった。


上映終了後に、監督と主演の納豆さんがのティーチ・イン 
司会は日テレの朝の情報番組「PON!」で映画コーナーを担当してらっしゃる、新谷里映さん。\(^o^)/


レポートは ココ や ココ (アジアンパラダイスさんのHP) 



この映画は、まだ香港でもやってないらしい。



中々良い味を出してるポスター!!(香港版?)


これは見ておいて本当に良かった。
Q&Aを目の前で見てたんだけど、俳優・挿入歌の起用の理由も具体的にわかったし、簡潔に回答してくれるのが一番だよね。
日本の歌謡曲が流れるのは台湾の「南部」のラジオ局ってトコにこだわっていたのが印象的だった。\(^o^)/


そうそう、マイケルさんの劇中の名前が、「許英傑」だったと思う。
これはホイ三兄弟へのリスペクトだったんだろうか?
あとは、マイケルさんの起用の経緯みたいなものを、もう少し詳しく聞きたかったなと。


これはもうやらないだろうな。
マイケルさん主演ってコトで、何処か買う会社さんがあれば良いけど、ちょっと難しそう。何かのイベントで併せてやって欲しいな。もう一度見たい!\(^o^)/


フォトセッションがあっと言う間に終わってしまったんで、こんな写真しか!(ごめんなさい)



終ってから、ロビーでSくんから、「冒頭あたりのタイの劇場(?)のシーンで、『ヴィタヤ・パンスリンガム』が出てましたよ。この人、「オンリー・ゴッド」って映画にも出てる有名な人なんですよ。『掃毒』とか、次の『メコン大作戦』にも出て来ますよ」と教えてもらう。(さすが!)



う〜む、ちょっとわからん。


「オンリー・ゴット」って聞いたことあるな・・・って、ああ!ライアン・ゴズリングが出てる映画か?!(見てない)


外に出ると、監督と納豆さんのサイン会。



もう真っ暗で誰が誰だかわからない。(≧◇≦)
本当にご苦労様です。


先ほどのカフェでMさんにいただいた「ハーバー」を置き忘れてしまったので、それを取りに戻ってから(^^;)、地下鉄のアーケードに入っている、お気に入りの「だし茶漬け えん」でお食事しながら、感想など。



自分は、あともう一本あるんで、お二人とはここでお別れ。
Sくんから、「面白いから、楽しんで!」と送り出してもらった。\(^o^)/




10月27日(木)20:50〜 TOHOシネマズ 六本木ヒルズ SCREEN7
東京国際映画祭 「メコン大作戦/湄公河行動」 123分



ここ数年、この映画祭でもお馴染みのダンテ・ラム(林超賢)監督。
実は、大昔に香港で買って来た日本語字幕付きのDVD「G4特工」から見てる。
以前はあまり気にはしてなかったけど、「証人」あたりからな?意識して見るようになったのは。
それから、レンタルで関連作を一通り見たんだけど、アクション物が結構良いんだよね。
中でも「コンシェンス 裏切りの炎/火龍」 が好き。


「激戦」「破風」は、ガッツリなアクション映画ではなかったけど、いやいや、今作は期待に応えてくれたぞ!!


ポスターとかを見るに、出てる俳優さんも馴染みがあまりないし、大陸色が強くて退屈なのかと思いきや、北京語で話してるとか、そうゆう事が気にならないほどの内容で楽しめちゃったよ。これを最後に持って来て大正解!!
今回もこのスクリーン7の大きな劇場と言うことも相まって、凄い迫力だった!


あとは、ワンちゃん(犬)好きなボクとしても、中々響くところあった。大活躍だったね!!(笑)



上映終了後、今回も監督のティーチ・インあり。


「こんなに遅い時間なのに、こんなにも多くの方々に見ていただいて、感謝致します」と監督。


2011年に実際に起きた事件を脚色したもの。
四ヵ国の協力の元、麻薬犯罪集団を捕まえて、実際に死刑したんだそうな。(超大まか)


この映画祭の間にも、中国大陸では大ヒットしてるらしい。
こういった警察の映画を撮るには許可が必要なんだそうで、「衝動的な」タイプの映画で警察を描いたのは見たことがないので、新鮮に映ったのではないかと、監督より。


中国人の方から、北京語で質問。(男性)


― 2001年頃にこの手の映画で、子供が犯罪に手を染める映画があって、実際、撮影後に彼らが黒社会に入ってしまったと言う事がありましたが、この映画でも子供が出ていましたけれども、その後、ちゃんと彼らのことをフォローしているんでしょうか?


その(ブラジルで撮った?)映画は私も見ておりますけれども、その映画はリアルに描いた作品ですが、今回の私の物とは関係ありません。
ブラジルの映画の方は、本当に現地の貧しい子供たちを使って、しかも彼らの仕事として撮ったものですから、その為に映画と現実との境界が見えなくなってしまった可能性はあったのかもしれませんが、この映画の子供たちはインドネシアから連れて来た子供たちで、ゴールデン・トライアングルとかの知識については全く知らないので、そういったことは大丈夫だと思います。



またもや、中国人の方から、北京語で質問。(女性)


― 警察犬だけ、お墓が建てられたとネットで言われてますが、その点について。


◯◯(役名)って人は身分を隠しているので、(この映画の中では)亡くなったかどうかはわからないんですが、実際にモデルになった方のご家族にご迷惑になったことがあったので、敢えて、「墓石」と言う形にしてるんです。
私としても、遺族の方々にご迷惑がかかると言うのは避けたいと考えていました。



― 子供が爆弾を抱えて行くと言うシーンがありましたが、本当にあったことなんでしょうか?また、ノンフィクションとフィクションの割合はどれくらいんなのでしょうか?


こういった子供のテロリストはいたのですが、自爆テロをした子供はこの事件ではいなかったです。
彼らと言うのは捕まらないように場所を転々としていて、捜査している警察を爆破しようとした事が、本当にあったそうです。(未然に防いだそうな)
ですから、この事件では実際に起こってはいないのですが、それを聞いた時に、とても「恐ろしいこと」だと思ったので、映画の中に取り入れさせてもらいました。


それから、四ヵ国で行った一年に及ぶ合同捜査は、いろんな経験を積んで来ました。細かいエピソードがたくさんありますので、監督としてはそういったものをそのままではなくて、少し大げさに広げて映画の中に取り入れています。
例えば、アクションシーンについては、7割が創作だと思って下さい。ただし、高い割合でホントに近いことがあったと言うのは事実です。



― 「オンリー・ゴット」とかに出ているタイの俳優さんで・・・えっと・・・ヴィタヤ・パンスリンガムさんが出ていましたが、彼の起用と印象について教えて下さい。


この黒幕の人物の資料を集めていた時に、この本人自身も薬をやってるような狂ったような人物だったので、演技経験の豊富な俳優を選ばないといけないと思いました。

この方はタイで主演男優賞を獲った方で、役について話し合いをした時に感じたのは、「役に没頭してくれる人だな」だと思いました。

主役ではないけれども、主役並に役作りをしてくれて、プロフェショナルな方だなと感じました。今回タイの役者さんとお仕事をするのは初めてでしたが、この方は非常にプロフェショナルで素晴らしい方だと思いました。



ティーチ・インの模様は以上で、フォトセッションへ。



横から、撮ってたんだけど、監督、脚細っ!!毎日走ってらっしゃるのかな?と思ったり。
※ご自分でも格闘技をやってらっしゃるそうです。(ツイッターで教えていただきました)


さっき、Sくんから教えてもらったばっかりの「ヴィタヤ・パンスリンガム」について質問が出るなんて、凄いな。そんなに有名なのか・・・



後日鑑賞。
こうゆう不気味な映画は凄く好き。個人的に台詞が少ないのも良い。
「カラオケ警部」って、ネットで皆さんが言ってた意味がようやくわかったよ。
こないだCSで録ってあったのを見たっばっかりの「ニンジャ・アベンジャーズ」とかにも出てるじゃないか?!
もう覚えたから、これからは注意して見ておこうっと。(^^;)



いろいろ人間関係が複雑だったので、もう一回見直せば良かったと、ちょっと後悔。これはぜひとも、劇場公開して欲しいな。


毎回思うことだけど、こうゆうアクション大作をスクリーン7で見れるのは本当に幸せなことだ。(映画祭だけだからね)
アクションはトン・ワイさんと谷垣さんと親しいジャック・ウォン(黄偉亮)さん。


なんと、当初、谷垣さんにオファーがあったらしい!!どんなアクションになっていたのか、見たかった!\(^o^)/


その後、出たところで、サイン会。真っ暗のところをご苦労様です。(^^;)



Sくんから聞いた話では、EXシアターの時はちゃんとブースを設けてサイン会をやったとか。あれだけオフィシャルの場所があるんだから、少し割いたら良いのにと毎年思うんですけど。いかがでしょう?




11月27日(日) 21:15〜TOHOシネマズ日劇3
Filmex映画祭 「大樹は風を招く/樹大招風」 97分


今年も結局一本だけ。
キン・フー監督の「残酷ドラゴン 血斗竜門の宿/龍門客棧」、「侠女」の4Kデジタル修復版なんて特集上映もあったけど、年明けに、一般上映もあるし、何処かのCSでそのうちやるっぽいんで(汗)、今回はパス。


強いて言えば、「侠女」を見たかったんだけど、あの朝日ホールのイスで三時間は耐えられないよ。TOHOでの上映だったら、行ってたよ。
あと、キン・フーなんだから、久しぶりに宇田川さんのトークショーも併せてやって欲しかったなと。


小雨が降る寒い中、路駐して劇場まで行ったんだけど、なんか凄く劇場前がシーンとしてた……ちゃんとやるよね?って感じ。




ここの劇場、懐かしい。確か、ジャッキーの「ドラゴン・キングダム」(2008年)のプレミア以来かも。安田美沙子と舞台挨拶したっけね!!
それと発券したんだけど、この映画祭でのTOHOシネマズ上映分って、シネマイレージのポイントは付かないんだね。(≧◇≦)


映画の方は、他の国の映画祭とかにも出品している話題作ってことぐらいで、あとはさっぱり。
ジョニー・トー製作、キャストも豪華なので、まぁ〜ハズレってことは無く、それなりに見れるだろうと。


上映前に、監督からのメッセージが流れたんだけど、何でも三人の方がパートごとに監督して一本にしたそうな。完成までに、5年かかったらしい。



トーさんだから、黒社会関係だってのはわかってたんだけど、1990年代に香港で実在した「三大賊王」の話を脚色したそうな。
パッと聞いたらすぐに浮かばないけど、詳しい人に聞いたら、「あ〜何か知ってるかも」とかってなるんじゃないかと。
今まで見て来た何かの映画で描かれていたキャラだろうね。(多分)


「樹大招風」の意味をネットで検索したら・・・
木が大きいと風を招く⇒地位が高くなると風当たりが強く人にねたまれる。大金を持っていると人に目をつけられ面倒な事に遭いやすい。出る杭は打たれる。と言うような意味なんだそうな。(なるほど)


前にも書いたんだけど、トーさんの映画は、あんまり得意じゃないんだよね。
決して面白くない訳じゃないんだけど、何処となく、「玄人向け」な映画が多いと思う。自分にとって、映画=エンターテイメントなので、ちょっと好みが違うと言うか。ちゃんと公開される作品は、何かしらで全部見てはいるんだけど。(^^;)


たくさんスターが出て来る中で、光っていたのは、姜皓文(キョン・ホウマン)。この人はやっぱり上手いなと。
意識して見始めたのは「証人」ぐらいからだけど、今回随分と絞ったのかな?ガリガリだったよ。


劇中で言ってた「ウハウハ 周潤發」なんて流行語、あったのかなぁ?中文字幕を見逃しちゃったけど……
何か字幕の訳し方が面白かったな。ひと昔の言い方なのか、このへんはセンスだなと思ったり。


序盤に、黄光亮(トミー・ウォン)が出て来て、ちょっと嬉しかったり。(久々だな)
車内でジュリーの「時の過ぎゆくままに」が流れる中、刺青と声で「呉志雄」とわかってしまう。
最初メガネをかけてて、イマイチ確証がなかったけど、声のトーンで「熊欣欣」とわかってしまう。
我ながらアッパレだな。(なんじゃそりゃ)


朝日ホールの方では見てないけど、今日二回目をここで見た人は全然違う印象を受けたのでは?
音も良かったし、気持的には六本木のスクリーン7で見たくらいの「プチ贅沢」だったよ。出来るだけ、ここの劇場を使って欲しいな。


この映画も、公開されることがあれば、もう一回ちゃんと見たいな。
ボクは登場人物が多く出て来ると、頭ん中で訳わかんなくなっちゃうんだよ。(バカ)
なんか誰が誰だか名前がごっちゃになってしまったんで、見終わった皆さんが絶賛しているように、イマイチ、楽しめなかったと言うのが本音。


終わりは、23時ちょっと前。


やっぱり、マリオンの駐車場に停めなくて良かったよ。完全に出られなくなってたもん。(23時まで)
劇場の入り口で車で来たか聞かれたけど、予め言ってたら、ちゃんと待っててくれたんだろうか?
と言うか、話題作をこんな時間に……って感じだよなぁ。終わったら、速攻帰らなきゃいけないじゃないか? もう少し配慮して欲しいよね。


帰る前に、車中でツイート中、おまわりさん三人から職質される。(もう慣れっ子)
「すいません。マリオンで映画見てまして」
「へぇ〜今日マリオンの場所をたくさん聞かれたなぁ。何かやったの?」
「ええ。ビートたけしさんがやってらっしゃる世界的に有名な映画祭です。毎年やってますよ」と、いろいろ夜中に説明してしまった。(^^;)



            ―   劇終   ―